プレスリリースのネタ出し
プレスリリースのネタ出し
今回は、新人広報さんがぶつかりやすい壁についてのお話です。
その “壁” とは、
「プレスリリースのネタが思い付かない!」
ということ。
企業の広報の方から、「うちの会社では、新規サービスや商品のリリース以外に広報できることがありません」という声を聞くことがあります。
でも、本当にそうでしょうか? どんな会社でも、経営を続けている限り広報できるポイントはたくさんありますよ。
それでは、どのような内容が広報ネタになるのか、実際に見てみましょう。
企業広報でニュースになりやすい7つのテーマ
企業広報でメディアに取り上げられやすい内容には、下記の7つがあると言われています。
組織および人事関係
財務関係
事業関係
商品・サービス関係
販売促進関係
行事・イベント
地域社会との関連
(出典:藤江俊彦『現代の広報』, 同友館, 2002)
次は、「これらを自分の会社がリリースしたときに価値はあるか?」ということを考えていきます。会社の規模や事業の性質によって、ニュースになる内容は異なるものです。
例えば……
内部事情がニュースになるのは上場企業や大企業だけ!
規模の大きくない会社では、組織の変更や人事異動、財務状況についてリリースしたところで、ニュースになる可能性はほとんどありません。
新規支店の設立なども同様。
もし告知する必要があるときは、コーポレートサイトなどで行うのがよさそうです。
ちなみに上場企業では、これらは「適時開示」が求められる情報です。
取り扱いには十分に注意して、プレスリリースを発表する前に外部にもれることがないよう、日頃から社員の意識向上を図るなどの対策が必要ですね。
既存のサービスや商品のアプローチを変えてみよう
新しい商品やサービスがニュースになりやすいのはもちろん、過去にプレスリリースを出したサービスや商品についても、アプローチを変えることで再び日の目を浴びることがあります。
それは、その商品やサービスの新たな活用方法を提案したり、使用や導入による効果についてリリースするような場合。
「この商品には、こんな利用の仕方もありますよ」
「このサービスの導入によって、◎ヶ月で◎%の売上げ向上が見込めました」
という事例を語ることができると、すごくいいニュースになりそうですね。
イベントは一石二鳥
イベントの開催が決定したときには、プレスリリースを出すことで取材の声がかかることがあるかもしれません。
また、イベント開催前はもちろん、開催後には事後レポートのリリースを出すようにしましょう。
当日は取材に来られなかったメディアにも、「ニュースに取り上げたい!」と思ってもらえる可能性があります。
ちなみに、イベントチームと広報の連携が取れていないと、「イベント開催を知ったときには数日前……」という悲しい事件が起こりやすくなります。
打ち合わせに呼んでもらえるよう、普段から伝えておくのが大事ですよ。
いくつかヒントをご紹介しましたが、“プレスリリースネタ” というのはアンテナを張っていれば意外と落ちているもの。
業界を問わず他社のプレスリリースのチェックを毎朝の日課にして、どんなリリースを出しているのか参考にしてみましょう!